引き続き連日氷点下の朝を迎えていたこの2月、そこそこの寒さが続いていたせいか、ツグミなどの冬鳥やエナガなどの留鳥などで広場は賑わっていた。エコーの活動は、11日に東山、17日節句山、24日にすがたにで行われた。例年通り間伐などの作業が中心だが、節句山では先月に手配出来なかったコバノミツバツツの植樹を南斜面で行った。例年活着率が極めて低く、何年も植え込みを続けているが2?3本程しか定着しておらず、しかもずっと小さいまま、シカに喰われた痕もあり、野生の洗礼を受け続けている様だ。
今月、モニ1000調査で植生を調べた。この項目は5年に一度の調査で、すがたに周辺の見た目の外観を、前回の2013年に行っていたデータと比較、その変化をプロットして行った。公園域なので変わりは無い様に思われたが、細かな部分では違いを確認出来た。人工的な改変は、山頂付近の民間の墓地が又拡張工事をしており、逆に山の家の建物が撤去され裸地になっていたぐらい。
植生の方も概ね変化は無いようだったが、ナラ枯れ木の伐採処理などで、小さなパッチ(空き地)が出来ていたり、竹林が伐採で消滅していたりした。それよりも、外見である相観の中身が変化して来ている。次代を担う亜高木層のアラカシやクスなどの常緑樹が育っており、ぼちぼち樹冠を突き破ってトップで枝葉を広げて来ている所が結構出て来ている。5年でそうだから、エコーの活動が始まった頃からするともっと変化をしているのだろう。
そう言えば、近頃、麓からの大文字の『大』の字が見えにくくなっている。その前方の尾根の木々がそれだけ全体に育って来ている為だ。一年単位では気付かぬ事も、里山林の方程式通りの変化を来している事が良く分かる、樹木の変化も思っているより早い事を実感する、意義深い調査である。
大阪自然環境保全協会の新里山講座が、今年も五月山で実習を行う。今回の受講生は15名、近頃では良く集まった方、結構若い人もいて、女性も多く、若めの女性と若めのシニア男性がボリュウムゾーンという最近良く有るパターンだ。里山の原体験を持つ人は殆どいないのも最近の傾向だ。流石に『里山って何?』って言う人はいない。活動経験者も結構いるが、知識先行の人が多いのも傾向そのもの。
この中で、どれだけの人が次代を担ってくれるのか?思いを詰め込んで来た人が、意外とすぐに来なくなる傾向はありがちなこと、何も分からず一緒について来て、草刈った、木切った人が、その後ゾッコン活動にのめり込みのも有りがちだ。活動への向き不向きもあり、無理強いは禁物だが、やっぱり楽しくなきゃ続かない。その楽しさの中から、知識と実経験、その両輪を揃えて、活動から、自然から、何を得て、何を学び、何を次代に伝えるか、それが大切な様に思う。そして先月の木下さんの思いの様に、いかに日常に自然と関わり保てるか、その大切さ、その様な事を伝えたい。(中川勝弘)