毎日の様に発生した台風、その内19号は近畿地方に接近し、五月山にも被害をもたらした。8月のエコーは、レギュラー活動としては25日のすがたにのみだが、度重なる気象災害による後始末に、11日と18日に有志による炭焼き小屋の屋根の葺き替え作業を行った。25日の定例もその続きで小屋の修理と、その日の未明に吹き荒れた台風の暴風に、大枝が折れたヤマザクラの処理などに追われた。丁度この日、大阪自然環境保全協会の環境インターンシップ制度で訪れた、大阪府大の学生もサクラの枝処理を手伝った。あそび隊は19日に広場で野外料理に挑戦、例年通り飯ごうで米を炊き、カレーを味わった。
幹周り6?70pはあろうか、図太い枝が根元から3mの辺りで、ものの見事に折倒され、炭焼き小屋コースに覆いかぶさる様に横たわっていた。頭上はポッカリと抜け、真夏の強烈な日差しが差し込んで来ていた。毎年サクラのシーズンの終盤に、見事な花付きで楽しませてくれていたヤマザクラだけにとても残念だ。先月には、広場下のクマノミズキが同じく園路を塞ぐ様に横倒しになっていた。去年は大雨で、節句山のこれも立派なカスミザクラが横倒しとなりと、このところ3年続けて、荒ぶる気象に倒木の被害が相次いでいる。 
炭焼き小屋は、下から見るとさほどではない高さの屋根だが、上がってみると結構スリルがある。折れた梁、へしゃげたトタン、屋根が揺れると心も動揺する。今回は透明なプラ系の素材のものに替えていく。打ち込まれた傘釘を抜くのも初めは大変で、かなり手こずった。新しいものに打ち込むのも、今度は結構固く、釘も滑って骨が折れる。エコーの活動で、大工仕事までするとは思わなかったが、やっている内に慣れていき、少し調子が出てくると、下を通る人が目に入り、磨りガラスの向こうを見る様で、人が上下に重なって動くその様が、三次元的な何か一種の浮遊感を感じさせて、楽しくなって来た。スキュバーを体験していた時の感覚を思い出す。
それにしても、傘釘ひとつを取ってみても、丸いトタンの畝にしっかりと打ち込まれる様になっており、道具と言うものはちゃんとそれ用に作られているのに感心する。それで、新神戸駅すぐ横にある竹中工務店の大工道具博物館を訪れた時を思い出した。鉋だけでも壁一面ずらっと様々に並ぶ、DIY派の人必見の場所だ。
以前会報に書いたと思うが、そこで印象に残ったのは一本の御柱、幅1mはありそうな立派な柱、でもその柱を取るのにはその四倍の太さがいる。木は乾くと中心に裂け目が入るためらしい。なので1mの柱を取るには、少なくとも4m以上の太さがないと一本柱は出来ないのだ。そんな巨木に育つには、台風、大雨、地震に雷、日照りと、どれだけの風雪に耐え抜かねばならないのだろうか。まさに御柱だ。
お盆の時期、夏休み中に協力して下さった皆様ありがとうございます。特にNさん、連日中心となって一から十まで、助かりました。お陰で小屋は明るくなり、緑の梢も透けて見え、カフェでも出来そうなライトな雰囲気にリニューアル。まだまだ現在進行形ですが、下もボチボチと整理して行きましょう。(中川勝弘)