8月の台風をなぞる様に、9月の初め、強烈な台風21号が白昼通過した。規模も被害も57年前の第二室戸台風クラス、未だその片付けも終わらない。当日は自宅待機で、午前中は嘘の様に穏やかで得した気分に、だが1時頃から突然大荒れ、暴風豪雨で外の景色もホワイトアウトに、停電も起きたりと、こんなの久しぶりだが、あっという間に過ぎ去り、4時頃には日も射す場面も、まさに疾風のようだった。エコーの活動は、何と各回、朝の降水確率が揃って50%と微妙な予報。8日の東山では集まったのは2人で、やりかけたら雨が降り出し、結局1時間足らずで作業終了に、15日の節句山では8時半に4人が集まり、協議の結果見送りと決定。22日のすがたにも家を出る頃に又降り出して中止に、翌日は4人が集まり広場で台風の後片付けを行った。
今回の台風で、五月山も風倒木の被害がかなりあった。地形の影響が大きいのだろうが、谷筋から尾根の上辺りでの被害が顕著で、吊り橋の上にも何本も折り重なり、その脇のエドヒガンの大木も見るも無惨に押し倒されていた。ふれあいコース西側の、ナラ枯れ伐採跡周辺もひどい。やはり森林は、樹冠が開いてしまうと風に弱い様だ。樹木は競いながらもお互い支え合ってもいるのだ。
観ていると、樹種によって風に対する耐性が違う。杉は根の張りが浅いのでやはり目立ってひどいが、サクラ類が意外に弱く損傷が大きく、広場のウワミズザクラも惨憺たる状況だ。コナラも弱い。ナラ枯れで体力が落ちていての事かも分からないが、沢山倒れている。エノキやケヤキもだ。常緑樹でもアラカシは意外なほどあっさりダウンのもの多し。
目立った損傷の無い木でも、梢が吹きちぎられて裸になっているものが多数で、山を遠目に見ても、何処か赤茶けて生気を感じない。その為か歩いていても山がやけに明るく、スカスカの印象で荒れた印象を否めない。ドングリやムクなどの実も沢山落下していて、今年の秋は、生き物には厳しいものとなりそうだ。箕面に熊出没の情報があるが、今秋はひょっとしてその心づもりも必要かも?
その中でシイは強い。倒木や枝の損傷も軽微で梢も青々としている。思うに、里山林の手入れ不足でアラカシ優先の中途半端な常緑林化を来し易いが、それは防災上でも好ましくない事ではと、常緑化するなら、この想定外の気候時代には、土地本来のシイなどを中心とした本物の多様な森とすべしかと。
街の情報交差点は床屋さん、そこで聞いた噂だが、山の家跡地の土砂崩れ、その原因は除草剤で草一本も生えない様にしていた為の人災だと、付近の住民は口々に言っていると。小生もそう思う。それにしてもここ三年、この街も山も、毎年気象災害に苛まれる様になってしまった。いつも緑で穏やかな五月山はもはや過去の話か?大変な時代になって来た。これも経済活動最優先社会の代償としての、天災に隠れた人災なのだろう。
22日のすがたに活動が中止になったのは残念だった。一人でも多くの人に広場の惨状を見てほしかったから。今回足しげく、豊中からその整理に通って下さったKさん、この活動、この広場に愛着を持って下さっているのを感じた。感謝!いたします。
(中川勝弘)